オルニチンは二日酔い対策や肝臓のサポートなど健康のために活用しているという方が多いと思いますが、最近では美肌効果やダイエット効果など美容の分野でも注目されているアミノ酸です。
「疲れ肌を改善したい」、「若返りたい」といった場合などにもぜひ取り入れてみてはいかがでしょうか?
実際に口コミを見ていても、オルニチンを始めてから肌がキレイになったなどの声もありますが、ここではオルニチンがどのように効果を発揮してくれるのかやおすすめの摂り方などをご紹介していきます。
Contents
オルニチンの美肌効果とは!?
まずは、オルニチンの肌への効果を検証した3つの研究結果をご紹介します。
研究① 協和発酵バイオによる実験で美肌効果と手足の冷えの改善効果を確認
男女計14人をオルニチンを1日800 mg摂取したグループとプラセボの2つのグループに分けて3週間検証したところ、
- 顔色
- 顔と体のしみ
- 顔のしわ
- 顔のハリ
- 目元や口元のかさつき
- 顔の脂っぽさ
- 頬やあごの肌荒れ
の7項目において、オルニチンを摂取したグループは、プラセボのグループに比べて改善率が高かったという結果となりました。
特に、「顔のしわ」においては、オルニチンを摂取したグループの改善率は約75%と高く、プラセボに比べて約55%高い改善率となりました。
他にも、オルニチンを摂取したグループは、疲労感の回復や手足の冷えの改善などの効果も確認されました。
(参考:協和発酵バイオ株式会社、日経メディカル)
研究② 疲れ肌の主観性評価
健康な日本人女性39名を対象にした実験で、オルニチンを1日400 mg摂取するグループとプラセボのグループに分けて8週間にわたり検証したところ、オルニチン摂取グループは以下の項目において全て改善が見られました。
肌全体がくすんできた、あごがたるんできた、口角が下がってきた、目尻が下がってきた、目の下がむくむ、肌荒れが気になる、目の小じわがきになる、ハリ・ツヤがない、肌がかさつく、顔が脂っぽい、顔色が悪い、化粧崩れしやすい、シミ・ソバカスが気になる、肌のかゆみ、ニキビ・吹き出物ができやすい、全体的に肌が乾燥する、毛穴が気になる
(参考:銀座アンチエイジングラボラトリー/同志社大学大学院・森田祐二ら、オルニチン研究会)
研究③ 疲れ肌の客観性評価
健康な日本人女性39名を対象に、同様にオルニチンを1日400 mg摂取するグループとプラセボのグループに分けて8週間検証したところ、
オルニチンを摂取したグループは、肌の弾力が改善し、かくれじみの数が減少したといった結果が客観的な評価によって得られました。
(参考:銀座アンチエイジングラボラトリー/同志社大学大学院・森田祐二ら、オルニチン研究会)
このように、オルニチンには、アンチエイジングとしての効果が高いことが示唆されていて、肌のハリや弾力が改善されるだけでなく、ニキビ・肌荒れやシミ、乾燥といった肌の悩みを改善してくれる効果も期待できます。
なぜオルニチンで肌がキレイに?
ある化粧品会社が発表した美肌県ランキングによると、島根県が第1位となっていますが、この理由は「しじみの美肌効果」とも言われています。
では、なぜオルニチンを摂ると肌がキレイになるのでしょうか?
それは、オルニチンを摂ることで肝機能が高まることや成長ホルモンの分泌が促されることが関係していると考えられます。
肝臓と肌の関係
昔からしじみが肝臓にいいということは知られていますが、実際にオルニチンには肝臓を元気にしてくれる効果が期待されています。
肝臓は、代謝や解毒、胆汁の分泌など様々な働きがあり、実は肌の状態とも深い関わりがあります。
肝機能が低下してしまうと、解毒作用なども弱まってしまうため、肌荒れやシミ、くすみにつながってしまうことも考えられます。
「肌は内臓の鏡」とよく言われますが、美肌を目指すためには、肝臓に負担をかけないようにすることも大切です。
成長ホルモンの分泌を促進
そして、オルニチンの主な効果としてもう一つ知られているのが、成長ホルモンの分泌の促進です。
成長ホルモンは美肌や若返りにとって重要なホルモンですが、20歳を過ぎる頃から急激に分泌量は低下してしまいます。
成長ホルモンは肌のターンオーバーを促してくれたり、コラーゲンの生産力を上げてくれる働きがあるとされ、先ほどご紹介した研究結果で肌のハリが回復したのも、オルニチンによるコラーゲン合成の促進が関係していると考えられます。
実際にマウスを使った実験でもオルニチンによって皮膚のコラーゲン量が増加するということが解っています。
エイジングケアとしては、肌のコラーゲン量を増やすということは最も重要なことで、コラーゲンが衰えてしまうと、たるみやしわ、ほうれい線などが目立ってきてしまいます。
だからといって、コラーゲン配合の化粧品を肌に塗ったり、コラーゲン自体を食べてもあまり効果はありません。
大切なのは、体の内側からコラーゲンの合成を促してあげることなのです。
コラーゲンの原料にもなる
オルニチンによってコラーゲンの合成が促されるということをご紹介しましたが、それとは別に、オルニチンはコラーゲンの原料にもなることが知られています。
オルニチンを摂ると、体の中でプロリンというアミノ酸に変化します。
このプロリンはコラーゲンを構成する成分でもあります。
つまり、オルニチンはコラーゲンの合成を促進し、さらにコラーゲンの原料にもなることで、2つのアプローチによってコラーゲンの生産を手伝ってくれるのです。
オルニチンを摂取するには
オルニチンはしじみなどに多く含まれていますが、効率的に摂取するためにはサプリメントなどを活用する必要があります。
サプリメントで摂取
サプリメントを使うことで、手軽に1日の摂取目安量を摂ることができ、コストが安く、持ち運びが便利というメリットがあります。
サプリメントを選ぶ際は、オルニチンの配合量がしっかりと明記されており、きちんと1日の摂取目安量を摂ることができるものを選ぶようにしましょう。
ドリンクで摂取
オルニチンが配合されたドリンクタイプというものもあります。
ドリンクはサプリメントに比べるとコストが高くなってしまいますが、オルニチン以外の美容成分も同時に摂ることができるというメリットがあります。
富士フイルムが出しているコラーゲンドリンク「アスタリフト」には、しじみ約1,100個分に相当するオルニチン400 mgが配合されています。
さらに、ピュアコラーゲンが10,000 mgも配合されているので、コラーゲンとオルニチンの相乗効果によって美肌を目指すことができます。
先ほどコラーゲンは口から摂っても効果がないとお話しましたが、実はコラーゲンが低分子化されている場合は、美容に有用であるというデータがあります。
「アスタリフト」には、この低分子コラーゲンが使われているためおすすめです。
まとめ
オルニチンの効果は二日酔い対策や疲労回復だけではなく、美肌やダイエットなどの美容の分野でも有用とされています。
特に、成長ホルモンの分泌を促進することでコラーゲンの合成をサポートしてくれるという点が重要で、内側から若々しい肌をつくっていくためにはぜひ取り入れたい成分です。
オルニチンは食事からだけでなく、サプリやドリンクを活用して効率的に摂取していくことをおすすめします。
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