体臭の悩みを抱える人は多く、疲労臭や加齢臭、口臭、ワキガなど体臭といっても様々ですが、臭いは相手に対して強い印象を残してしまうことで深い悩みにもなってしまいます。さらに体臭の悩みは男性だけでなく、女性でも多く、原因を探り、適切に対処していく必要があります。
体臭の原因は様々ですが、実は臭いには肝臓が深く関わっていることがあります。肝臓の調子が悪くなってしまうと、疲労臭や加齢臭、口臭などにつながってしまうことがあります。
体臭を改善するために、肝臓を元気にしてくれる成分であるオルニチンが有効な場合があります。実際にオルニチンを飲み始めてから臭いが気にならなくなったという例もあるのです。
体臭と肝臓の関係
肝臓の仕事の一つとして、解毒作用がありますが、肝臓の調子が悪くなるとアンモニアがうまく分解されず、血液中のアンモニアが増え、それが汗と一緒に排出されることで、酸っぱいような汗臭さが残ってしまいます。
また、脂っこいものの食べ過ぎなどで、肝臓や胆のうが弱ってしまうと血液中に脂や酸化分解物が増え、それが皮脂腺から分泌され、酸化されることで脂臭いようなニオイにもなってしまうことがあります。
要するに、肝機能が低下してしまうと解毒代謝がうまくいかず、その代謝産物が臭いの原因となってしまうのです。
オルニチンで改善できる体臭は?
肝臓が不調の場合の体臭にはオルニチンを摂ることで改善できる見込みはありますが、もちろんすべての体臭をカバーできるわけではありません。
疲労臭
疲労臭がまさにオルニチンで改善できる代表的な体臭で、実際にオルニチンを摂取することで、血液中のアンモニア濃度、汗や皮膚ガス中のアンモニア量が低下したということが実験によって示されました。(参考:有限会社ピコデバイス)
まさにオルニチンによって肝臓の解毒機能が上がり、疲労臭が抑えられたのだと考えられます。
加齢臭
年齢とともに増えてしまう加齢臭ですが、加齢臭も肝臓と関係していることがあります。加齢臭の原因物質は「ノネナール」というもので、30、40代を超えると抗酸化力が衰えてしまうことでこのノネナールが増えてしまうと言われていますが、食事で取り込まれた動物性脂肪がストレスやタバコ、お酒などによって酸化されることで臭いが発生してしまいます。
肝機能が低下してしまうと間接的にこの加齢臭がきつくなってしまうと考えられるため、加齢臭の場合も同様に肝臓を元気にしてあげることが大切です。
また、加齢臭を改善するには他にもタバコを減らしたり、できるだけストレスをためないように生活することも大事で、消臭方法としては加齢臭専用の石鹸などを活用して対処していきましょう。
口臭
一見関係なさそうに見える口臭ですが、実はこれも肝臓と関係していることがあります。これは先ほどお話ししたように、肝臓が弱ってしまうと、アンモニアの分解能力が落ちてしまいます。この分解されなかったアンモニアは肺にも運ばれてしまうため結果的に口臭まで気になってしまいます。
肝臓が不調の時の口臭は雑巾やカビ臭などと表現されるほどのもので、このような臭いを感じてしまう場合は肝炎などの可能性も考えられ、口臭からアンモニア臭がする場合はかなり症状が悪化している可能性もあります。
もちろん口臭の原因はこれだけではありませんが、日ごろから肝臓をいたわってあげることが大切で、臭いが気になる場合やなかなか改善されないという場合は専門医に相談するようにしましょう。
ワキガ
ワキガはアポクリン腺という汗腺から出る汗に含まれる成分が原因で臭いがきつくなってしまうので、肝機能の低下によって悪化する可能性は考えられますが、慢性的なワキガの場合オルニチンを摂るだけで改善するというのは難しいでしょう。
ワキガは遺伝的な要素が強いとされていて、肉やファストフードなど偏食は避け、バランスのいい食事を心がけたり、デオドラント剤などを使って臭いを対処していきましょう。
体臭を改善するには
このように、体臭と肝臓には深い関係があります。肝臓を元気にするにはしじみやきのこなどに含まれるオルニチンを摂ることがオススメですが、きちんと必要摂取量を摂るには成分が凝縮されたサプリメントの活用が必要です。
また、体臭の原因は他にも考えられます。まずは原因を考え、他にも、
- アルコールやタバコの量を減らす
- ストレスをできるだけためないようにする
- 寝不足や運動不足にならないようにする
- 野菜を積極的に食べてバランスのいい食事を意識する
- レモンや梅干などのクエン酸を摂る
- 運動や入浴で汗腺を鍛える
などの対策をしていきましょう。一時的なニオイ対策としては臭いのもととなる菌やバクテリアを殺菌するデオドラント剤やミョウバンなどを使うことで臭いを和らげることはできます。
健康診断を受けることも
体臭や口臭が気になってしまうのが病気が原因である可能性もゼロではありません。肝臓疾患だけでなく、体臭と関係している病気はいくつか考えられます。気になってしまう場合は健康診断で医師に相談することも視野に入れておきましょう。
まとめ
以上がオルニチンによる体臭対策となります。疲労臭や加齢臭、口臭などは実は全部肝臓と関係していることがあります。普段から偏った食事や飲み過ぎを避け、肝臓を酷使しないようにし、オルニチンを効率よく摂取することで肝臓を元気にしていきましょう。
また、体臭を改善するには食生活や生活習慣も見直し、病気の可能性も否定できないので気になってしまう場合は専門医に相談するようにしましょう。
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